Home arrow Debian環境セットアップ arrow [Debianセットアップ]OpenVZ リソースの管理
[Debianセットアップ]OpenVZ リソースの管理 プリント
記事一覧
[Debianセットアップ]OpenVZ リソースの管理
ページ 2
Debian 環境セットアップ


OpenVZはバーチャルサーバを立ち上げるときに、リソースの割り当てとリソースを利用できる最大値を与えて起動します。
このリソースの最大値を設定できるおかげで、複数のバーチャルサーバが立ち上げても、1つのバーチャルサーバがシステム全体の負荷を上げすぎないように設 定できるわけですが、OpenVZをインストールしたなりの環境では、あまり多くのサービスをバーチャルサーバ上で動かせない設定値になっています。

そこで、リソースを適切に割り当てができるよう、必要に応じてパラメータを修正します。

(1)リソースの使用状況の確認
まずはリソースが足りているかどうかを見るためにuser_beancountersを参照します。

 VE# cat /proc/user_beancounters
openvzのリソースパラメータ

 上記の結果は、このサーバの過去のデータですが、failcntが0(ゼロ)以外の項目が2つあるのがわかるでしょうか?
failcntが0以外のところが、リソースが足りていないことを示しています。

上記状態は、Postfix(SMTPサーバ)にて、メール送信しようとしたときに発生しました。
つまり通信で使うソケットの数が足りていないことを示していることになりますね。

今回の場合は、SMTPサーバがネットワークドライバとの接続ためにソケットをオープンしようとしたが、オープン失敗でメールが送信できなかったということになります。

メール送信失敗では、エラーメッセージに「通信ソケットがオープンできない」としか表示されません。
通常はネットワークがらみか、postfixのインストール失敗を疑って原因を探りますが、バーチャルサーバの場合は、最初にサーバリソースを疑うべきでしょう。
バーチャルサーバでサービスを運用していると、ついついバーチャルであることを忘れがちなので、いつもリソースを確認するようにしよう。
(私もバーチャルサーバであることを忘れて、無駄な時間を費やしてしまった。)