よく使うLinuxコマンド

Linuxのサーバー管理でよく使うコマンドを並べました。
完全なリファレンスはマニュアルなどを参照すれば当然わかることなので、オプションパラメータなどは必要と思えるものだけを抽出して説明しています。 また、どのようにコマンドを利用するかや、「ここは使える」「ここは使えない」 などという評価も書いていますが、コマンドの使い方や組み合わせは個人それぞれだと思いますので、参考程度にお考え下さい。
ただ、これからLinuxサーバ管理を始められる方は、まずは上から順番に使ってみて(コマンドを触ってみて)、どのような情報が取れるかを眺めてみるのが、いいと思いますよ。

■サーバー管理でよく使うコマンド

コマンド 機能説明 CPU メモリ ディスク プロセス
vmstat CPUの利用状況、ディスクIOの状況をリアルタイムに表示します -
top CPU、メモリ、プロセスの状況をリアルタイムに表示します
ps プロセスの状態を一覧表示します -
df ファイルシステムの利用状況を表示します - -
uptime システム稼動時間とload averageを表示します - -
free 実メモリ及びスワップなどの利用状況を簡単に表示します - -
uname 現在稼動しているOS名、OSのバージョンやホスト名、チップ(CPU)の種類を表示します - - - -
lspci CPU、ハードディスク、ネットワーク、グラフィックカードなどのハードウェア情報を表示します - - - -

※コマンド一覧は、筆者がよく使うもの順で並べています。

■サーバー運営上必要なコマンド

コマンド 機能説明 利用度
kill プロセスを強制終了します -
killall 複数のプロセスを一括で強制終了させます -
date システムクロックの時間を表示・変更します -
ntpdate 基準時を提供するntpサーバーより、時間を取得してシステムクロックにセットする -
hwclock ハードウェアクロックの時間を表示・変更します -
apt-get Debianのパッケージを簡単にインストールします(Debian系のみ) -
apt-cache Debianパッケージの情報を参照します -
tail ファイルの最終部分を表示する。 ログのリアルタイム表示なのに有効 -
insserv ランレベルに合わせてサーバサービスの自動起動を設定をする。(squeeze以降)
update-rc.d ランレベルに合わせてサーバサービスの自動起動を設定をする。(Debian系のみ) -
useradd ユーザーを作成する -
userdel ユーザーを削除する -
passwd ユーザーのパスワードを変更する -
touch ファイルの最終アクセス日時と最終更新日時を変更する -
ulimit リソース利用の制限を設定(確認)する -

■ネットワーク管理に使うコマンド

コマンド 機能説明 利用度
hostname ホスト名(コンピュータ名)の表示と設定を行います -
tcpdchk TCP Wrapperの設定情報を参照します -
tcpdmatch 具体的なアクセスIP(ドメイン)を設定して、TCP Wrapperの設定が正しいか精査します -
lsof 待機ポートとプロセスを同時に確認する -

■一般的に使うコマンド

コマンド 機能説明 利用度
ls ディレクトリ・ファイルの情報を一覧表示します
chmod ファイル・ディレクトリのアクセスパーミッションを変更します
chown ファイル・ディレクトリのオーナー・グループを変更します
history 実行したコマンドの履歴を表示する
ln ファイル・ディレクトリにリンクを張ります
gzip ファイルを圧縮する
gunzip 圧縮されたファイルを解凍する
tar ファイルやディレクトリを一つのファイルにまとめる。(圧縮してまとめる。)

■テキスト・文字列を操作するコマンド

コマンド 機能説明 利用度
grep 指定した文字列がテキスト内の存在した場合、その行を抽出します
sed 指定した文字列(文字パターン)がファイル内に存在した場合、置換文字で置換を行ないます
cut ファイルの各行から指定文節を取り出す
wc テキストファイルの行数や単語数、サイズを表示する