'08.02.15 SPAMメールが減らない理由 |
業者は当然、「広告主」と「名簿を販売した会社」である。 しかし、「広告主」は実は他の業者に依頼していることが多いため、今回の容疑者とも直接面識も ないだろう。 よって「広告主」は犯罪に当たらないわけである。 広告主と容疑者の間に入った中間業者にしても、おそらく、「SPAMメールとして宣伝し てほしい」と依頼したはずはないので、これも責任が問われない。 また、名簿業者にしたって、建前上「悪意があって使われるのではない」という理由から、これも犯罪に当たらない。 つまり、捕まるのは本当にメールを送信した人だけである。 同一組織ではないので「トカゲのシッポ切り」とは言わないけれども、大きな意味では同じですよね。 つまり、どんなに末端の容疑者を逮捕したところで、このままではSPAMメールは増え続けるでしょう。 現在、企業や個人問わず、SPAMメールを除去するのに大変な苦労をしています。 SPAMメールを除去する(仕分ける)作業は、企業の生産性も少なからず落とさせていることは間違いありません。 私もメールサーバを管理している側の人間ですから、その苦労はよーく分かります。(^^; もし、国がSPAM規制に注力する決心があるのならば、是非、広告主や中間業者、名簿業者に何らかのペナルティ(罰金レベルでもいい)を与えて欲しい。 少し厳しいかもしれないけど、罰金があるだけでビジネスリスクがあるわけなので、必ず依頼主が減るのである。 依頼主が減れば、日本発のSPAMは少なからず減りますもんね。 そんなことを願いつつ、現時点で有効なSPAMフィルターの開発に勤しむのでした..。^^ |